タカシ君が帰った。
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今年の冬シーズン、2月の初めから3月末まで、アッサムの居候として頑張った
タカシ君が昨日東京に戻った。
2ヶ月間のあいだ、本当に、お疲れさんだったね。
いつもは私と家内と娘(+ネコ3匹)がアッサムだったけど、タカシ君もアッサムの
メンバーになった。家内とミオはそれを楽しんだし、私も見ていてハラハラするど
ころか、かなり楽しかった。家ネコのシープもクコもミナも、すぐに懐いてけっこう
リラックスしているみたいだったよ。
でも2月のうちはけっこう忙しかったし、初めての体験ばかりだったと思うから、タカ
シ君にとってはいろいろたいへんだったと思う。
連日20〜30cmも雪が降って除雪をしたり、マイナス5度の物置の漬物桶から野沢
菜を持ってきたり、毎日のバスルームやトイレの掃除、客室の清掃、ベッドメーク、
夕方になれば、お客さんのテーブルのセットや食事のサービス、後片付け、ガス台
とレンジフードの清掃、床拭き・・・、数えればキリがなかったよね。
時間が取れると、晴れた日は村内を歩いて写真を撮ったり、大糸線に乗って松本に
行って半日以上歩き回った事もあった。
それから、比較的に暇な平日に壁紙の張替えをやったり、(間近にお客さんが決ま
って、慌てた時もあったり・・)、壁紙をはがす事が想像以上にたいへんだった。
じゃらんのクチコミで「車の雪を払ってもらえて嬉しかった」と書いてくださったり
して、苦労も多かったけど、お客さんに喜んでいただけたことが伝わってくると嬉し
かった。たかし君にそれを伝えるとちょっと照れるような顔をしていたけどね。
A)
3月に入って、(お客さんがあまりいなかったから)昔の勘を頼りにスキーを始めた。
広い白馬五竜のゲレンデのほんの一角からスタートして、だんだん、中級の斜面も
滑れるようになり、余裕を持って白馬三山や五竜菱も望めるようになった!
B)
仕事の時も、私たちと食事をとる時も、スキーから帰って来た時も、タカシ君は
いつも変わらない笑顔を私たちに見せていた。
それが私たちを和ませ、娘や家内の親しみがタカシ君に笑顔を導いたと考えれば、
「アッサム」というひとつ屋根の下の生活は代え難いものだったたことになるだろう。
人は生まれて育って、人と出会ってさらに大きくなるが、「自分」に出会うことは本当は
至難の技だ。自分を斜めから見ることが出来ても、自分に「向い合う」ことはなかなか
出来ない。
そんな時は、家族や友人の眼に映った自分を探すのもいいだろう。自分に本当に
「向い合う」ために、人と人との出会いはあるかもしれない・・。