冨田 治子さんの絵織り作品展
冨田 治子さんの絵織り作品展に行ってきました。
(白馬「ギャラリー八方ぶらんしぇ」で9月1〜29日まで。)
地元の方には、白馬五竜のペンション峰絵詩(ポエジー)の奥さんと
言った方がピンと来る方が多いでしょう。
作品点数は40数点ほど。手作りの絵織り作品が、大作を含めてこれ
だけ展示されているのにまずビックリします。
雄大な白馬の自然風景、庭の花や木立といったものが題材になって
います。11年ほど前に水彩画の基礎を学び直されて、個展では水彩
画の作品とその絵織り作品が並べて展示されています。
原画になっている水彩もなかなかの大作なのに、それを元に絵織り
作品を作り、紅葉のグラデュエイションや雪山、冬の青木湖を幻想的に
描いたり、いろいろなモチーフが縦糸と横糸によって浮き上がるように
表現されていて、ギャラリー内を何度も回って見入ってしまいました。
枝の曲線を生かしたキャンバスの「月の光」「木々」「かたくり」「リンゴ園」なども、
写実的なものからメルヘン的な作品まで、心が和むような作品が多くて眼を瞠り
ました。
「織物で絵を書く」と言っても、ふつうは実感が湧きませんが、こんなふうに出来
るんですね。よほどの集中力と持続力、それに、織物を愛する気持ちが根底に
なければ、これだけの作品を作ることは不可能だと思いました。
また、作品の一点一点に使われている額が個性的で、完成度の高いものであ
ることに、初めて見られ方はビックリしたでしょうね。
私たち白馬五竜に住んでいるものはよくご存知の、手作り家具、ステンドグラス
などの製作をやっておられる峰絵詩のオーナー、冨田勝司さんの手作りです。
絵織り作品は、ひとつひとつが個性的で完成度の高いものと言えますが、優しい
風合い(もちろん素材はすべて天然木です)で作品をしっかり支えている「額」が
さらに作品の存在感を高めているのでしょうね。
個展はもう間もなく終ってしまいますが、下記のリンクには冨田 治子さんの絵織り
作品の製造過程を含めて、詳細な画像が記録されています。ご関心を持たれた方は
ぜひご覧になってください。
http://www.hakuba-kibou.com/haruko-eori/index.htm