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2013年11月10日

紅葉、”田園を歌うカンタータの夕べ”、そしてヴィラディストへ

高校時代の友人のSさんと同期会でお会いしてから、3年ほどたったこの秋に、奥様と
アッサムをお訪ねいただきました。

(1)りき、白馬大橋の景色、観音原、青鬼集落

あずさ3号が着く11:24に白馬駅にお迎えに行き、昼時の混雑にぶつからないようにと、
まず蕎麦処、”りき”へ。

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(温かい鴨なんばん蕎麦)

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(ざるとろろ蕎麦、蕎麦は大盛りの八方で)

白馬産の蕎麦粉にこだわった、店主が打つ風味、のどごしも美味な手打ちそばを
ご夫妻に味わっていただきました。

明日の天気予報はかんばしくありませんが、今日はしっかりと白馬三山が晩秋の
景色を見せてくれていました。

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ふもとの黄葉と雪をいだいた白馬三山が、松川にかかった白馬大橋から
くっきりと見渡すことが出来て、ご主人が奥様に見せたいといっておられた
白馬の紅葉にご満足いただけたようで、まずはホッと致しました。


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次に訪れたのは、百体観音で知られる岩岳の観音原です。
広場を囲むように、西側(右)に西国三十三体、南側(正面)に坂東三十三体、
そして東側(左)に秩父三十四体の石仏(合計百体)が並び、ひっそとした
佇まいが見るものの心を打ちます。

紅葉と百体観音の風景は白馬ならではのものですね。

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(秩父三十四番観音の最終、百体目はこちらの千手観音です。)

信州の高遠から石工を招いて作ったと言われていますが、どの石仏も彫が深くて、
150年ほどたっているのにほとんど風化して見えません。

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(中央に配置された弘法大師像です)


さて、次は江戸時代末期から明治に建てられた14棟の茅葺民家(今は鉄板葺)が現存し、
棚田の風景が郷愁を誘う青鬼(あおに)集落を訪ねました。

200枚といわれる石垣を伴った棚田では、村外のボランティアの方の協力もあって
特産品の紫米が作られており、晴れていれば南西の方角に五竜岳の雄壮な姿が
望めます。日本の”原風景”を求めて、一年中、絵描きさんやカメラマンの方も訪れ
ます。

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(お善鬼の館と名付けられた民俗資料館です)

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(中央がお善鬼の館、左は生活されている建物です。)

国の重要伝統的建造物保存地区に選定されている青鬼集落は、住民が
それぞれ生活している集落でもあります。集落の歴史を伝える青鬼神社
や石仏群、江戸時代に作られた用水路「青鬼堰」などもあり、時間がゆっ
くり流れる青鬼集落のなかで、のんびり過ごすのもおススメです。


(2)夕食の後は”田園を歌うカンタータの夕べ”へ

この日、友人の室伏義郎氏が経営する、食彩の宿 山の森では、ソプラノ森川郁子、
フラウト・トラヴェルソ塩嶋達美、チェンバロ岡田龍之介の3氏によるカンタータの夕べ
が催されます。

氏から前もって話を伺って私は4名分の予約をお願いし、早めの夕食をお出ししてから、
チェンバロの通奏低音が華麗に響き、トラヴェルソの優しい音色がこだまする田園のカン
タータを聞きに行きました。

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(チェンバロの鍵盤はピアノと黒白が反対になっていました。)

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(チェンバロの箱の中は格調の高いバロック風の装飾が施されています。)

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J.C.ペープシュ カンタータ『コリュドン』、A.カンプラ カンタータ『田園の愉しみ』など、
ソプラノの森川さんの歌声が楽しげに、伸びやかに聞こえてきます。

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演奏会は7時から始まり8時半ほどに終了(5曲+アンコール1曲)しましたが、お菓子と
お茶の接待をいただいて、参加者同士が歓談するひと時も楽しませていただきました。
(白馬村で『晩鐘』というミニコミ誌を発行されている中村敬氏の奥様から、5反の畑で
農作物をいろいろ作られているという話を伺ったのも収穫でした。)

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ソプラノの森川さんが私たちの席にお出でいただいて、S氏と音楽とヨーロッパの歴史に
ついての会話をなさったり、またチェンバロの岡田さんが参加者のいろいろな質問に
丁寧に答えてくださったことも、アットホームな演奏会ならではのもので、たいへん楽しく
思い出深いカンタータの夕べを後にしたのは10時を回る頃でした。

     *     *

アッサムに戻って、ワインを飲みながら同年代の4人ならではの会話を楽しみ
ました。おつまみは、畑から抜いてきた大根と人参のスティックに、アッサム
オリジナルの青唐辛子味噌とふき味噌(マヨネーズを少し入れて)、バジル
ペーストなどのディップをつけたものです。

12時を過ぎてから、明日の天気が悪くならないことを願いながら、とりあえず解散
です。

朝新宿を発ってから、白馬に着いて、S氏ご夫妻は1日中動いていたのでお疲れ
でしたでしょうね。


(3)白馬からヴィラディストへ

昨晩調べましたら、玉村豊男さんのヴィラディスト・ファーム&ワイナリーのワイン祭りが
9,10日とやっていることがわかり、天気の期待は出来ないかとは思いながらも、S氏夫妻
をお誘いしました。

白馬から上信越道長野ICまで40km、そこから東部湯の丸ICまで40kmほど。
東御市のヴィラディストまで1時間半ほどで着きました。

私たちが前回ヴィラディストを訪ねたのは5、6年ほど前でしょうか。
その時に比べて、農園の規模がぐっと大きくなり、ガーデンの広さも、ブドウ畑
の規模も大きくなっていると感じました。

さて、今回のワイン祭りは、ワイン醸造を始めた2003年から10周年の節目に当たり、
ワイナリーツアー、オークション、ワインセミナーなどたくさんのイベントがありました。

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(ガーデンで家内が惹かれたやぎ子さんは、なんとワイナリーツアーで伺って
分かったのですが、ヴィラディストワイナリーの5人の社員の一人でした。担当は・・、
雑草処理係だそうです。)
(もうひとつ。写真でもお分かりだと思いますが、やぎ子さんのよく手入れされた白毛の
ドレスに、皆が手を添えて”きれい””真っ白!”と褒め称えました。)

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景色が開けたレストランでの昼食。三十食限定のブイヤベースのランチボックスを
2つ買い、タイ風カレー、山賊焼、サラダなどもシェアして食べました。乾杯は、ヴィラ
ディストの自慢のワインで。女性お二人はりんごのシードル(辛口)、S氏はシャルドネ
(だったような気がするのですが??)、私はノンアルコールのシャンパンをいただき
ました。

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振舞っていただいたシードルとりんごジュースを玉村さんの音頭で乾杯をした後に、
ヴィラディストでも貴重品になってきたワインや玉村さんの私物を出していただいて、
オークションがスタートしました。

そしていつの間にか、2003年のスタート時期のメルローの限定品のオークションに
私も参加し、終に競り落としました。(金額は内緒です。。)

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楽しい時間が流れて、最後の14時30分からのワインセミナー&講習会が終って
から、ヴィラディストを後にしました。

記念に4人で揃って、紅葉を背に「ハイ、チーズ!」と、写真に納まりました。

奥さん同士、昨日初対面なのですが、今日もずうっと楽しそうにお喋りが続きます。
家内も一緒に旅行者気分を満喫したようで、S氏と私は、女性陣の元気のよさに
「元気」をもらった気がした2日間でした。


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