草木染工房
こちらはアッサムのペンション前にあるバーベキューハウスの一画。
実は大きなコンロと鍋があり、ここで草木染を行なっているんです。
ちなみに上の写真はTシャツの絞り染めをしているところ。
「草木染」とは、化学染料を使わずに植物などの天然成分のみで染色することです。
同じ材料でもその時により仕上がりの色の出方も異なり奥深い色合いが味わえるのが特長です。
草木染体験をご希望の方は、染めたいものをお持ちいただくか、材料費をいただいてこちらでご用意することもできますのでお問い合わせください。
最近は洋服作りをされている方にも人気で生地や自分のデザインした洋服にオリジナルの色をつけたい人にも喜ばれています。
またアッサムのおみやげコーナーには手作りのニットや草木染のストールなどがあります。
ぜひご覧下さい。
桜の皮、フキノトウ、イチイ、菜の花、スギナ、たんぽぽ、よもぎ、カモミール、ミント、タンジー。しそ、ヌルデ、クルミ、りんご(樹皮)、はっさく(果皮)、ヤナギの樹皮、ブナ、唐松、ケヤキ、パセリ、栗のいが、どんぐり、どんぐり(袴の部分)葛の葉、ススキ、杉の葉、なすの葉、たまねぎの皮やその他色々、ほとんど全ての植物で染色することができます。
意外なことに私たちがその植物からイメージするような色にはならないことがほとんどです。ラベンダーで染めてもグレーに近いような色になります。しかし同じ材料で染めても煮出す時間や温度、気候、材料の部位、成長具合などの、細かな条件、媒染に使う薬剤によって色合いは異なります。同じ色を表現することは不可能ともいえるため、世界にひとつのオリジナルの作品といえることでしょう。
【工程例】
- 染色したいもの(被染物)を用意する。絞り染めなどの下準備はこの段階で。
- 被染物をお湯などにつけて均一に湿らせておく。
- 材料(草木)を鍋で煮出して(沸騰してから20分×3回)染液を取り出す。
- 取り出した染液を熱して、50℃程度になったら被染物を入れて30分ほど煮る。(ウールは沸騰させる)
- ゆっくりと冷まして、染液をかるく切る。
- 媒染用の溶液(今回は鉄)を作る。
- 媒染液を熱して、50℃位になったら被染物を入れて30分ほど煮る。
- ゆっくりと冷まして被染物を水洗いする。